物価上昇
2023/07/112023/07/17
物価上昇止まらず 価格転嫁の動きも 物価高いつまで続く?
物価の上昇が止まりません。
5月の消費者物価指数の「生鮮食品を除く食料」は全体で9.2%上昇、実に47年7か月ぶりの高い水準となっています。
さらに、テーマパークや車を値上げする動きもあり、暮らしへの影響が、さらに広がっています。
専門家は、値上げの動きは当面続くという見通しを示しています。
「生鮮食品を除く食料」…9.2%上昇
総務省によりますと、先月・5月の消費者物価指数は生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として去年5月の101.6から104.8に上昇し、上昇率は3.2%となりました。
上昇率は4月から0.2ポイント下がり、3か月ぶりに鈍化しました。
このうち「生鮮食品を除く食料」は9.2%上昇し、1975年10月以来、47年7か月ぶりの高い水準となっています。
具体的には…
○「卵」35.6%↑
○「炭酸飲料」、外食「ハンバーガー」17.1%↑
○「チョコレート」14.4%↑
幅広い品目で上昇が…
○「洗濯用洗剤」19.9%↑
○「ルームエアコン」15.7%↑
○「トイレットペーパー」15.3%↑
○「宿泊料」9.2%↑
一方、政府による負担軽減策や足元の燃料価格が下がったことで「電気代」はマイナス17.1%と、比較が可能な1971年1月以降で最大のマイナス幅となったほか、「都市ガス代」は1.4%の上昇となったものの上昇幅は4月の5.0%と比べ、大きく縮小しています。
また、生鮮食品とエネルギーを除いた指数は去年の同じ月より4.3%上昇していて、第2次オイルショックの影響が続いていた1981年6月以来、41年11か月ぶりの水準となっています。
総務省は・・・
「外食や宿泊といったサービス関連など、物価上昇のすそ野がさらに広がっているほか、6月分からは電気料金の値上がりも反映される。また、人件費の上昇を要因とした値上げの動きも出ていて、賃上げの流れが今後、サービス価格にどう影響するのか注視したい」と。
次回はこの時期ならではの「中元商戦にも影響!?」について書きたいと思います。