株式会社長峰マネジメントオフィス

コスト上昇分を価格転嫁へ

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コスト上昇分を価格転嫁へ

コスト上昇分を価格転嫁へ

2023/07/262023/08/01

コスト上昇分を価格転嫁へ

物価高騰が止まらない昨今、広がっているのが「コストの上昇分を価格に転嫁する動き」です。

首都圏で90店舗あまりの寿司店を展開する千葉市の某店では、5月に一部の商品を1割から3割ほど値上げしました。
5月の値上げでは、まぐろの「上赤身」や「オーロラサーモン」が税込み396円から440円に、「いか」が154円から198円、「海老」が209円から242円に価格が改定されました。
会社では物価や人件費の上昇が続く中、価格への転嫁はやむをえないとしながらも値上げによって来客数が減少する可能性があると懸念していました。
しかし、5月の値上げの後の全店舗の客数は、去年の同じ時期と比べてほぼ同じで落ち込みはありませんでした。
また、客1人あたりの単価は上がったため、売り上げは去年の同じ時期を上回ったということです。

お店は・・・
「商品の価格が上がるとお客様の目につくし、高いとも思われてしまう。
そういう中では、価格に見合う商品をしっかり出せるかという部分が大切になってくる。
今後もまずは自社で努力しながら、価格転嫁を考えていきたい」とコメントしています。

その一方で、思い切った価格転嫁に踏み切れない会社もあります。
780の店舗などを展開する都内に本社を置くクリーニング会社の千葉県松戸市にある工場では、洗濯機やアイロン、プレス機を動かすための電気代や都市ガス代が上がっているほか、ハンガーや溶剤などの仕入れ価格も10%以上上昇しています。
このため、さまざまなコスト削減に加えて客に呼びかけてハンガーを回収するなどの取り組みも行っていますが、コストの上昇分を吸収しきれないことから、ことし3月に料金の一部を値上げしました。
地域ごとに価格設定が異なるということで松戸市の店舗では、ズボンとセーターをいずれも520円から550円に引き上げるなど、3%から10%値上げしました。
ただ、他社との競合が激しいことから客の数や売り上げが減少する「客離れ」を懸念し、最も利用が多いワイシャツの値段は220円に据え置くなどコストが上昇した分の30%程度の値上げにとどめたということです。

会社は・・・
「ある程度の利益は確保したいので、もっと価格を上げたいですが、客に嫌われてしまっては元も子もないので、思い切った値上げは難しいところです。
値上げした分は社員の福利厚生に使いたいと思っていましたが、そうしたところは少し抑えめとなっています。
人材の確保は厳しい状況が続いています」とコメントしています。

次回は「新たな値上げの発表」&「専門家による “専門家は “当面 値上げの動きは続く”」について書きたいと思います。
 

 

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